「謎の円盤UFO」Part1
このタイトル、読み方は、「なぞのえんばん、ユー・エフ・オー」である。今思うとダブルミーニングなんだけど、当時は「UFO(ユーフォー)という言葉さえ一般的でなかったことを考慮すると、こうせざるをえなかった理由も納得できる。

S.H.A.D.O.

SUPREME HEADQUARTERS ALIEN DEFENCE ORGANIZATION
訳すと、「異星人防御組織最高指令機関」
バリーグレイ作曲のテーマ曲に乗って打ち出されるタイプライターの文字を
全部覚えたヲタク少年は私だけではないだろう。



SID(SPACE INTRUDER DETECTOR) 「宇宙侵入者発見機」早い話しがコンピュータ衛星。ひとりでよくがんばっていた。UFOが来ると知らせてくれる。個人的には一番好きなメカだった。でもキットにはならなかった。脇役? SKY DIVER・・・それはSHADOの海底部隊。世界で最も進んだ潜水艦である。その前部にはスカイワンと呼ばれるジェット機が装備され、海上を超スピードで進み、敵を撃破する・・・と、矢島さん(そういえばナポレオンソロもこの方でした)のマネ。
ニーナ少尉とストレイカーのあのエピソード、覚えてるかな?海底でUFOに攻撃されるやつ。部下を先に救出して残されたふたりは・・・子供心にドキドキして見ていた記憶がある


これが地球侵略をするUFO(Unidentified Flying Object)である。空気に長く触れていると次第に分解し始める。だったらほっておけばOKなのでは?とよく思ったものだ。イギリスの番組らしく、ちょっと暗い雰囲気がたまらなく好きだった。アメリカもののようなハデで脳天気なところはひとつもない。ひたすらダーク。
ストレイカー最高司令官(Cmdr.Straker by Edward Bishop)。沈着冷静な現実主義者で、任務遂行のためなら家族をも犠牲にしてしまう。しかし事故で子供をなくすストーリーなどを見ると、彼は逆に家庭というものに人一倍憧れていた人なんだなと思うけど、いかが?

時々葉巻きをくゆらすシーンがあって、私は実はストレイカーのマネをして育った少年のひとりです。(時効ということで・・・)
INTERCEPTOR
ムーンベースでUFOを待ちうけるミサイル邀撃機インターセプター。使いきりミサイルをひとつ装備している。3機一度に発進するが、なぜかUFOも都合よく3機でやってくる。で、2機は偶然命中するが、必ず1機ははずしてくれる。助かった1機が地球へと飛来し、いろいろ悪い事をしでかすわけだ。ここで3機ともやられていたら、お話しにならないのだ。

エリス中尉、精神科医師ダグ・ジャクソン
このムラサキかつらの美女はムーンベースの指揮官、エリス中尉だ。毎週エリスを見るためにこの番組を見ていた友達もいたっけ。なかなかのグラマーで、・・・なのだ(^O^)。いかんいかん!

そういえば黒人の隊員マークに恋愛感情を持ったことが、重大なミスを招いたストーリーがあった。命令判断に私情を関与させたことを責められ、さまざまな検査を受けるが、かなり心理学的に深い描写があり、思わずうなってしまった(小学生がか?)記憶がある。

その心理学者ダグ・ジャクソンに私は憧れていて、(小学生がか?)ストレイカーよりはまっていたかもしれないほどだ。私は彼になりきるため学校の理科室で白衣を着たりわけもなく試験管やフラスコを買ったり(あちゃー、病気?)して、ジャクソンごっこを楽しんでいた。

UFO-ANNUALからSHADO CARのページ。これなんて、見ると「今風」なのだ。当時から見た「未来」とは今から見る「レトロ」なのだろうか。1980年という設定が実に新鮮だったあの頃。いつの間に過ぎちゃった??写真左下がストレイカー。右はフォスター大佐。思わずハモンドオルガンのジャズっぽいあの曲が聞こえてきそうじゃないですか。

しかし、「今風」のものが70'sから影響を受けているとするなら、つまり=「70年代の未来風ファッション」が今やっと「着れる」時代になった、ってだけのことなのだ。ヒッピーと未来は今復活して街を元気に歩いている、この時代を見て育った人が、トレンドを仕掛けている、それだけのこと・・・。ニセモノです。


音楽
番組中でよく聞かれる音楽は、やはり70’sのロックが多い。オーバードライブ気味のハモンドオルガン、ファズのかかったギター、ドアーズみたいな曲もあったな。当時はサンダーバードのようなオーケストラ編成のテーマ曲が主流だったが、JOE90のような「エレキバンド」の曲が番組のテーマになるのは、まだ珍しかったのだ。そんな中、UFOのテーマ曲は、ショッキングだった。なんせバスドラがドスッドスッと鳴っている曲を生まれて初めて聞いたのだ。
その頃はグループサウンズ全盛の時代で、ドラムはいわばジャズドラムの延長上にあったので、今のようにビートのはっきりしたものではなかった。そもそもバスドラっていうものもよくわからない年頃だったので、これはきっと「大太鼓」をあまり響かないようにした特別な太鼓をたたいているんだと思い込んでいたくらいだ。ああ、情けない時代・・・






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(そこまでやるか・・・)

Phto/Thanx to Mark Martin
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