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■伝説の大鷲「キト」の由来


資料提供 堀田文康(高鷲村在住)



 伝説の大鷲「キト」は、今をさかのぼること200年前、高鷲村を大変な大雪が襲ったとき、初めて姿を現したと記されている。その由来は、「森と精霊の名においてここに集いし」という言葉で始まる「樹里斗絵巻(きりとえまき)」に、「山の守り神である大鷲「キラ」と共に、この地に降りてきたもう1羽の大鷲を「キト」と名づける。」とあることから。
当時はまだキトは出現しておらず、伝説の中でだけ語られる幻の鳥であった。





参考資料



樹里斗絵巻(きりとえまき)

 高鷲の山に古来から住むと言われる精霊、あるいは魑魅魍魎を描いた長大な絵巻。「柚妃えな(ゆひえな)」という巫女が、実際に旅をして書き記したものを樹里斗寺(きりとじ)に封印した(現在は樹里斗仁雷寺(きりとにらいじ)に移転)。後にその子孫が封印を解くが、災厄に悩まされ、以来行方がわからなくなったという。



キラとキト

 伝説の大鷲。2羽同時に降りてきたとされるが、実際には同時に見たという者はいない。人世界に姿を現すのはまれである。村が大きな災難に見舞われると、どこからともなく現れ、苦しむ人々を救ったという。キラ、キトという名前は古代の巫女「柚妃えな」により名付けられた。初めての大鷲との接触の際、自ら名乗った、とされる。



千眼花(せんげんばな)

 高鷲の山奥、魔境の地と言われる「陀羅(だら)」の洞窟に咲く花。万病に効果があるが、その洞窟の入り口では悪霊が門番をしており、人間は立ち入ることができない。たとえ入れたとしても、悪霊の怨文に惑わされ、生きて帰ってくることは不可能と言い伝えられる。



「キト伝説」物語