「1999年の童話」


それは小さなころの話し
川の水は澄んで魚が泳ぎ 森は鳥のさえずりで 満たされていた

それは小さなころの話し
数えきれないほどの星が 夜空に輝いていた

いつからだろう 星がひとつ またひとつ 消えていった
そのたびに 新しいビルが ひとつ またひとつ 増えていった

森を焼きつくし 動物たちは逃げ場をなくし
ついには人間さえも 住む場所を なくしかけている

母なる大地「地球」
私達はその優しさに
どこまであまえれば 気がすむのだろう




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