キト伝説2014「雪の王国」 それは、謎の疫病で苦しむ高鷲の人々を、おなじみ三吉少年が精霊エルマと共に救い出すという冒険物語であった。(「雪の王国」解説と展望、キト伝説第12章「雪の王国」ストーリー、キト伝説の由来v1.4) 数ヶ月に及ぶ準備期間を経て完成したレーザーショウプログラムであった。 しかし、高鷲は、もとより「雪の王国」である。 前日から予期せぬ猛吹雪に見舞われ、リハーサルは中断、吹雪の合間を縫ってかろうじて再開するも、終了は午前2時を過ぎていた。 そして、当日。 危ぶまれていた天候も幸い夕方までは持ちこたえた。が、・・・ 本番3時間前前、突然の猛吹雪に襲われた。 ステージは雪に覆われ、機材は氷のように凍てついてしまった。 その後も暴風は収まる気配など見せない。 楽器をなぎ倒し、スクリーンは破断、これ以上イベントそのものの続行は不可能と判断された。 いや、もはや「危険」を感じるレベルであったのだ。 |
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「撤収!!」 チーフの声ですべてのスタッフが動き出す。 終わったのだ。何も始まらないまま。 無念だった。 ここまでの苦労を思うと、やりきれなかった。 昨日までのスタッフの努力も実らなかった。 私は思った。 「来年、またこのプログラムを上演しよう。きっと。」 それが、みんなの努力に報いることになるし、みんなも多分 それを望んでいると思ったからだ。 2015年、2月14日。 キト伝説2015「雪の王国」 初演。 乞うご期待。 KITHO will be back in Takasu. |
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